WOOL-BLANKET blog

メンタルを整えたい人が書くブログ

加害による後遺症 誘拐未遂の場合

 

 ※性被害など、類似した被害を受けた方にとって

刺激が強い内容になってしまうかもしれません。

大変恐縮なのですが、ご留意いだたいた上で閲覧いただくか

お手数ですがページからの移動をお願いいたします。

 

 

 

最近、また痛ましい事件が起こりました。

 

www.news24.jp

 

後を絶ちませんね…

弱い立場の人間にしか加害のできない人間の行為は

断じて許してはならないし、

昭和の頃から続いている

「見苦しいことは黙っているのが美徳」

「被害者にも非が云々」

…という価値観など消滅してしまえ、と思う。

それでどれだけの被害者の心が殺されたことか。

被害者にも非がある、とするのは

「無意識の加害」という名の立派な「攻撃」です。

それは強靭な力を以て、

被害者を傷つけて立ち直る時間を引き延ばす。

下手したら一生立ち直れず、社会生活ができなくなる人もいる。

 

加害者が100%悪いに決まっている。

被害者はどんどん声をあげて、次の被害をなくしていく。

…そういう世の中にならないかな、と

強く願う人間の一人です。

 

ついでという言い方もよくないのでしょうが、

私も…声を上げさせてもらってもいいでしょうか。

 

私には誘拐未遂被害の経験がある

 

オチをいちばん最初に持ってきてしまいましたが、

私は

 

「誘拐されそうになったことのある人間」

 

です。

 

結果、どうなったかというのも先に言っておきますね。

  • 似た風貌の男性を見ると具合が悪くなる
  • 「男性」→「加害する人」という認識しか持てない
  • (被害に遭った際の対応で)未だに親に対しての恨みが生じている
  • 自衛するための準備が尋常ではない
  • 絡んでくる男性に攻撃的な発言をするようになった
  • 上記の傾向があるため結婚できない

 

細かいことを言いだすと

記事の文字数がすごいことになるので、要約してみました。

 

自分でも何とかしたいと思っているし

以前よりは多少マシになってきたんだろうな、とは思うものの

世界の半分の人間(厳密にはちょっと違うのでしょうが、見た目でどうしても反応してしまうため)を敵とみなして生きる、

…というのはかなり疲れますね。

疲れるあまり、もう生きていたくないと思ったのも

一度二度ではない。

もっと若い、結婚に執着する年頃の時期は

本当に死のうと思っていた。

 

誘拐未遂、経緯

 

私は小学5年生で

当時の私の家にはお風呂がなく、

近隣にある父の勤め先にある小さな浴場が

「うちのお風呂」でした。

 

その日も、普通に

日が暮れるちょっと前くらいの時間に

父の勤め先に行き、

入浴する前にやっておこう、と思い

外飼いされていた犬のエサを用意するため

会社の敷地内(屋外、資材置き場)を行ったり来たりしていた。

 

その資材置き場はほぼ正方形のような敷地で、

二面が道路に面していた。

 取り急ぎ描画したのでものすごい地図ですが、

だいたいこのような環境だったと記憶している。

 

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急に、男性の声がした。

「すいません、ちょっといいかな」

とかそんな感じの声のかけられ方だった。

 

振り返ると

30代くらいの男性、

当時の私にしてみれば「おじさん」が、いた。

身長は170cmくらいだろうか…私の周囲は小柄な成人男性が多かったこともあり、

その大人たちより少し背が高い感じがした。

 

「この辺りに●●さんというお宅はありませんか」

とか何とか聞かれて、

私はこの時点で危機を感じていた。

 

そもそも、本当に道を聞きたい人間なら

こんなガキではなく道行く大人に聞くのが早道だし、

そこまで人が誰もいない状況ではない。

当時住んでいたのは東京の下町で、

人などあちこちにウロウロしていたのだから。

 

10歳そこそこの子供にしては、

脳がよくあそこまで活動したなと自画自賛したいと思う。

 

この数分間のあいだに

「全力で逃げる」か、

「大声を出す」か(結局は怖くて出なかったけど)、

「事務所に逃げる」か…でもそれだと

連れ込まれて鍵でもかけられたらアウトだ、と思った。

 

私は事務所によく出入りしていたので、

敷地の構造は熟知していた。

死角が非常に多い構造だったので、

どこに連れ込まれても危険だという認識があった。

 

…私は、努めて平静を装った。

 

「●●さんなら同級生にいるけど、その家かもしれません」

「この辺は●●さんという苗字が多いです」

「どの●●さんか特定できない」

というような言葉を相手に返しながら、

そのおじさんと私はやりとりをした。

 

怖いけれど

絶対に敷地の奥に逃げてはいけない、

目撃者がいれば何とかなるかもしれない、と思い

屋外の敷地に留まった。

 

おじさんは、私の年齢や

通っている学校名を聞いてきたり、

敷地の土に

近くにあった木の棒で地図のようなものを書きながら

その同級生の●●さんの家はここから行くとしたら

どうやって行けばいいのか教えて、と言われ

さてどうしようか…と思案している最中、

ずっと外飼いの犬が吠え続けていた。

 

この犬、どこかで捨てられていて

この会社の取引先の人が数か月前に連れてきた子で、

誰にでも懐き、お腹を見せるようなフレンドリーな犬だったのだけれど

この時ばかりは、けたたましく吠えた。

 

おじさんは

「うるせえなあ」と言いながら、

私には妙に愛想よく接してきた。

 

おじさんは、ちょっと焦ったのかもしれない。

業を煮やしたかのように、

 

「車で来ているから、それに乗って●●さんの家まで連れて行って欲しい」

 

…と言われた。

 

正念場だ。

これは絶対に乗ってはいけないやつだ。

でも怖くて大きな声が出せない。

 

私が立ち止まっていると、おじさんは

「じゃ車を止めているそこの道まで出てきて欲しい、そこで教えてくれ」

というようなことを言ってきた。

(上記の簡易的な地図の左側の車道に)自分の車がある、と。

 

私は手を掴まれ

車道に促されたけれど、首を横に振った。

犬は吠え続けている。

おじさんは

「ほら、車に乗らなくていいから道に出てみようよ」などと言っている。

 

万事休すか…もうあきらめたほうがいいのか、

私は変なことをされて最終的に殺されるのか…

 

10歳くらいにもなると

色々と知識も増えてくるもので…。

誘拐された後のケースのいくつかを、知っていた。

東京下町という治安の悪い土地柄もあって、

親や学校からも自衛を促されていた。

 

 

 

その時だった。

普段吠えない犬が吠えていて不審に思った母親が、

様子を見に敷地に入ってきた。

 

母は、膠着状態のおじさんと私を見て

「こんなところで何をやっているんですか」、と

強めの声色で近付いてきた。

 

おじさんは、自分のしたことをごまかしたかったのか

母にも軽く、「●●さんという家を探して…」みたいなことを言いながら

その場を離れていき、

さっさと車に乗って去っていった。

 

 

…助かった。そう思った。

 

 

母は

「いつも吠えない犬がギャン吠えしていたから見に来た」

「よかった、気付くのが遅かったらあんた連れて行かれてたかもしれない」

と、安堵していた様子だった。

 

私は

他の子が同じ目に遭ったら嫌だなあ、と思ったので

「警察に、交番に言いに行ったほうがいいかな」と母に問うたら

 

「おじさんを刺激しないほうがいい」

「あんたが根掘り葉掘り聞かれて嫌な思いをする」

「黙っていたほうがいいと思う」

と、返ってきた。

 

その時は確かにそうだな、

母がキレ気味で追い返したし、すぐに次の被害は出ないだろう、

…と思っていたのですが、

 

今の私は…それは「間違っていた」、と強く思う。

母もおじさんに対応して怖かったのかもしれないけれど、

 

私が現在後悔している色々の中で

ダントツ一位の、後悔になっている。

 

警察に行っておけばよかった。

 

こういうことを書くと

 

私は有名人ではないので

基本的にそういうことはありませんが、

私がちょっと名のある人間だと想定します。

 

そういった場合に

こういうことを書くと、

 

私の行動についての注意勧告、

(暗い時間に子供が一人でいるなんて云々、とかね)

母の監督不行き届き、

 

…などを

私に対して伝えてくる人が出てきます。

おそらくほぼ必ず。

 

それ全部加害だからね。

加害者に加担していることになるんだよ。

セカンドレイプとも言う。

d.hatena.ne.jp

 

伝えてくる側には自分なりの「正義」を持っていて、

それに反するものが

許せなくて仕方ないのだろうな、とは思うんだけど

 

それを被害者に直接伝えてこようとする人は、

自衛を促そうとする人は、

相手を加害しているというご自覚を持っていただけたら、と思う。

法に触れないから何も言われないし、

こんなこと書いても

ほとんどの場合は当事者は無意識だから

届かないケースが多いけれど、

 

それでも、

被害者に自衛を促す行為は加害であり攻撃だ。

 

私のような者がここに書いたところで

届くはずがないことも分かっている。

 

でも、書かせて欲しかった。

気分を害してしまった方がいたら、本当にごめんなさい。

長文、大変失礼いたしました。

 

 

 

 

私は、声をあげ続ける。

 

13歳、「私」をなくした私 性暴力と生きることのリアル